かつて花形だったIT業界も今や人気イマイチのようですね。そんな中、NPO団体ではマダマダ使えるITシステムを求める声は意外にあると感じています。
ただ、それにどの程度の時間とコストを割けるかとなると、すぐに疑問符が付いてくる上、その効果(売り上げ増・工数削減)を考えて検討できる方に至っては殆ど無いと言っても良いのが実情です。社会課題の解決を目指すNPO団体でも、事業実施に必要なコストの見積もりと、事業収入や寄付等も含めた資金集め計画は組織活動を維持する上でとても大事な両輪であることに変わりありません。米国では、資金集めにはファンドレイザーという職業があり、それが人気職業ランキングの上位にもランクインしているそうです。そして、その後ろにはよく練られたITシステムがあるのです。
では、あなたの団体にとって役に立つシステムは、どうしたら構築できるのでしょうか?
これは、上記を裏返して考えてみると見えてきます。委託事業などでは、生産性の向上によるコスト削減位でしょうが、事業収益や寄付収入の場合は構成要素が複雑になってきます。一例を挙げると、イベントへの集客、会員獲得/確保、新規販売経路の開発など様々なものが考えられ、これらに対する広報、顧客管理、プロジェクト管理などで、計画・実行・評価に使うシステムが求められます。これらは、団体の状況によって一概に論じられませんので、ケース毎の対応能力とベースとなる知識の使い分けが重要となってきます。
あいちアイティ塾では、3つの柱の一つである「個別技術支援」を通じてこれを行いますが、将来こうした団体のシステム構築をビジネスとしていきたい方と共に行うことで、その方のスキル向上に寄与したいと考えます。ご参加いただく方は、ITインターンシップとして基本は無給となりますが、NPO団体などに共通する課題とその解決を学べるチャンスとなります。
2015年のキーワードは、「システムの主役は人。そしてその定期的な見直しを!」です。
意欲あふれる方々のご参加をお待ち致します。