卒業して就職して最初に就いた仕事は、機械メーカーの人事部でした。各人に仕事が割り振られており、私は社会保険と給与計算の担当に。同じ大学出身の同期生はコンピューター部門に配属され、2人で給与計算のペアを組むこととなりました。とはいえ、新卒2人は給与計算なんて全く解らない世界。最初は先輩社員の教えの元ヨチヨチ歩きからでしたが、1年ほど担当して独り立ちできる頃には「コンピュータって面白そう」という新たな興味が湧いてきました。
とはいえ、もう一つの業務の社会保険も大事な仕事。何とか無難にこなしていましたが3年目に一念奮奮起し、人事部で部長だけが合格していた社会保険労務士試験に挑戦することに。家内が初出産で実家に帰っている間、家に帰っても一人だけで他にやることがなにも無かったこともあり一発で合格しました。
これで部内からの信頼も一応得たので、いよいよ興味があったコンピュータを使った業務改善に取り組みます。出退勤をデータ化できるタイムレコーダを導入したり、超初期のパソコン・モドキで退職金シミュレーションを作ったり、果ては約200本あった給与計算プログラムを当時最新だった構造化プログラミングに書き換えたりしていました。
そして、今度はコンピュータ部門で一番できる人だけが合格していた情報処理技術者試験に挑戦しようと考え始めました。一応COBOL言語は給与計算で使っていましたが、やるなら初級などではなく目指すならということで第一種情報(現:応用)技術者試験をターゲットにしました。タイミング良く(?)かどうか、今回も家内は2人目出産で長女と共に実家に帰っていたので、これもラッキーに一発合格。
これで人事部から希望するコンピュータ部門に行けるかと思いきや、その動きは出てきません。ならば、その上の特殊情報処理も取ってみるかと勉強を始めるも、並行してコンピュータ会社への転職も考え始めます。
そんな中、外資系コンピュータ会社から合格の通知をもらいました。但し、勤務地は東京・新宿!!
暫く悩みましたが、ひとまずは妻子を残して東京で単身赴任で再スタートすることとしました。 (続く)