シーン・ボイス・ガイド

音声ガイド(シーン・ボイス・ガイド)とは 目が見える人も見えない人も一緒に映画を楽しむことができるように、その映画の流れに沿って、目の見えない人に必要な映画の場面の情報を伝えていくガイドとされています。日本点字図書館ではシネマ・ディジーという名称を使われています。ディジーとは、Digital Accessible Information SYstemというデジタル録音図書の国際標準規格で、今日ではこれを汎化したEPUBという規格も標準化されています。

私は、2013年に知人のOさんから紹介を受けて、港区の名古屋ライトハウス 情報文化センターで活動されていたボランティア団体「みよまい会」を知り、当時隔月で開催されていた「音声ガイド付映画体験会」の録音担当として活動を始めました。

団体では、上映候補となるDVDを購入してガイド・シナリオを作り、何度もリハーサルや校正を繰り返して映画会に臨まれていますが、せっかく開催された成果を記録とし残したいとのご要望で、下図のようにICレコーダーでシーン・ボイス・ナレーターの声を録音し、映画会開催後にDVD音声とパソコンで合成してCDを作る方式をご提案し、幾つかの映画のシーン・ボイスCDを作成しました。

その後、全国的に独自で行われてきた同様な取り組みを「シネマ・ディジー」という形で標準化され、今日では音声化された書籍と同様に全国の視覚障害者の方々が利用できるようになっています。

残念ながら、私自身は2年ほどで病気入院して活動を継続できませんでした。また「みよまい会」も2023年で活動を休止されたようです。