NASを使っています

NAS昨年末から自宅にNAS(Network Attached Storage)を導入しています。「NASって何?」という方は、下記をご参照下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ネットワークアタッチトストレージ
事務所で2台以上のパソコン作業があると「ファイル共有」したい場合が出てくるかと思います。
その場合に、最近流行りのクラウドだと、Dropbox、Google Drive、Box、One Driveなどが考えられます。これらはシステムの維持はクラウドを管理する会社が行ってくれるので団体にとって負荷は少ない良い仕組みだと思います(無料サービスの場合、セキュリティや容量制限、さらにはサービス廃止などリスクもあるが)。しかし、私が知る限り、事務所のWindows機やNAS等でファイル共有されている団体の方が、まだ多数派なのが現実です。
クラウド方式か事務所内システムかは一長一短ありますが、いずれにせよファイル共有機能の維持はバックグラウンド業務の大事な一つです。しかし、今更「Windowsファイル共有にしがみつく」いうのもどうかと思います。そこで、LinuxをベースとしたNASの今の状況を調べるため、安い実機を購入して機能を検証してみました。
スマホ管理画面購入したのはQNAPという会社のTS-112Pという最廉価モデルです。所謂「黒船NAS」と言われる海外ベンダー製で、ディスク1台でミラーリングもRAIDも出来ません。Networkポートや電源もこれまた多重化出来ません。ただし、システムは最上位まで互換性があるので構築したシステムの高信頼性を含めた拡張性は実質どこまででもOKです。
これまでの検証では、当初の想定通りで

  • FTP・Web等のUnix系機能は全て問題なく動作
  • パソコンやスマホで管理できる機能は判りよい
  • CPUの能力不足が主因で読み書き速度が低速
  • Macタイムマシン等バックアップ機能も想定通りに動作
  • DLNAによるビデオ・音声・写真機能はTwonkyMediaで配信可能

といったところで、旧来のNASと異なり「隅々を突く時はLinux。簡単便利にだとスマホアプリ」という使い分けが可能で、移行先としては十分な手応えです。後は団体の人数や使いたい機能によるサイジングが課題で残るだけかな? 黒船NASには、他にSynology、NETGEAR、ASUSTOR等いろいろで比較記事なども多数あります。
ご興味のある方はお調べください。