個人で書き込むブログと異なり、団体ブログでは複数の職員が関与することが多いと思われます。そうした際に、簡単で良いので全体計画を作っておくと互いの意思疎通を含め便利です。
ブログサイトの計画例としてはフェーズ毎の作業を抜き出し、例えば下記のように整理して考えます。ここまで厳密に分ける必要が無い場合もあるでしょうし、逆に関係する人が増えたり大規模になった場合は、さらに複雑化するかもしれません。
- 企画立案
- ブログ名と記載テーマ、期待される効果
- 導入体制(企画、製作、構成、技術等)
- 想定する対象読者(年齢・性別・興味分野等)
- 期待する読者数(1文書当たり)
- 導入計画
- ブログ業者選定
- プロフィール、初回文書、写真作成
- 既存ブログの移行検討
- ブログデザイン設計
- ブログカテゴリー設計
- Webサイト、SNS連携の設計
- ブログ設置と初期カスタマイズ
- 運用段階
- 運用体制(製作、校正、効果測定等)
- 投稿サイクルの確定と投稿ルール
- 投稿(文章、写真・動画加工)
- アクセス解析と効果の測定
- 定期的な見直し検討
こうした作業の分割は、プロジェクトマネジメントの世界では、WBS(Work Breakdown Structure)と呼ばれています。これらの項目に、完了予定日や担当者欄を設けて計画を具体化していきましょう。
特に、最初のステップは大事です。誰に向けて、どんなブログとするか。その結果、団体として何を得ようとするかを関係者相互で確認しあいます。
導入段階では、後述するSNSと異なって、ブログでは画面デザインやカテゴリー分けを自由度を持って作れるので、一工夫して魅力的なサイトに仕立て上げましょう。既存ブログがある場合は、移行するのか新規構築するか悩ましい決断があるかもしれません。他には、SNSとの連携も今日では欠かせない機能です。
そして計画初期から、運用での決め事も枠を作っておきます。こうした計画にありがちなのが、進んで行くうちに手段が目的化することが珍しくありません。全てのシステム化で言えることですが、品質管理で言うPDCAサイクルを回し、団体にとってより良い効果を生むシステムを育て上げましょう!